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ブラジル音楽を弾き語りで歌っているyuumiのblog


by balancoyuumi

3月の雨

3月ももうすぐ終わります。
ここ最近ライブのお知らせしかしていなかったこのブログ。
今日は私が今まで聞いた音楽の中で一番好きな曲
3月の雨 
Aguas de Marco
について少しだけ。

16歳の時初めてBOSSANOVAを
Antonio Carlos JobimのトリビュートCDを
聞きました。結構JAZZのミュージシャンが
カバーしているもので、Brasilのミュージシャンは
Joao Gilberto、Astrud Gilberto、Jobim本人、
そしてJobimとデュエットしているElis Reginaくらい
だった気がする。
Shirley Hornの「Once I Loved」がいいなと
思ったのを覚えています。
とはいえ最初はどの曲を聞いていても
なんだかおしゃれな音楽だな、と思うくらいで
正直心地よい音楽とも思わなかったです。
でもそれでも聴き続けていく内に、
なんかいいなと思ってきたのです。そのなんかが
今でもはっきりとは分からず説明できないのですが。
性にあうということでしょうか。
その中でもCDの最後に入っていた
3月の雨。
Tom JobimことAntonio Carlos Jobimと
Elis Reginaが歌っていました。
ギターがリズムをきざみ、ピアノが控えめに装飾します。
そしてElisが歌いだす。
JobimとElisの声のバランスが最高だし、月並みな表現ですが、
二人は自由なのです。
しかし今挙げただけなら、私はこんなにもBOSSA NOVAに惹かれることは
なかったと思います。
曲ももう終わり二人がかけあう瞬間、Elisの笑いながら歌う声に私は完全に
やられてしまいました。
Bossa Novaはただのおしゃれな音楽なんかじゃない、
これは相当ROCKや、と思いました。

それからは落ち込んだ時にはこの曲を聴く日々が
始まりました。不思議とどんなにしずんだ気分でも晴れていくのです。
落ち込まない日でも1日に4回くらいは必ず聴いていました。
おばあちゃんにこの曲いいから聴いてと聴かせたり、、
おばあちゃんは多分さっぱり分からんなと思っていたと
思いますが「へぇ~、言葉がなんかおもしろいなあ」
と言ってたなあ。
そしてカタカナをふった歌詞をとりつかれたように
歌うようになりました。
それをまた、おばあちゃんに聴かせて、、
Coracao(コラサォン) 「心」という意味の
単語が出てくるのですが、私がコラサォンと歌うと
おばあちゃんがその後にコラサ、ヨッコイサッと
掛け声を入れてくれました。
3月の雨の時代は2年くらい続いたと思います。
この曲が無かったら、私の16歳の頃はつまらないものだったと
思うほど。そして今でも1番大好きな曲です。

中原仁さんのBlogに3月の雨について載っています。
http://blog.livedoor.jp/artenia/
是非見てみてください。
JobimとElisの歌うYOUTUBE映像も
載っています。
by balancoyuumi | 2012-03-29 00:41