ブラジル音楽を弾き語りで歌っているyuumiのblog


by balancoyuumi

美しい街、時々サッカー

オウロプレットは気温が低い。
山間部にある街だからだろう、もう旅の間活躍しないと思っていた、長袖のTシャツを着て眠った。
サルバドールではタンクトップに短パンだったのに。
ベッドも薄い毛布とちゃんと布団がある!
今までどのベッドも薄いペラペラシーツみたいなものしか掛けるものがなかったので、夏でも羽毛布団をかぶって寝る私は最初の内は違和感があったけれど、いつの間にか慣れていた。
でもこれだけ冷えると布団無しでは一発で風邪を引いてしまうだろう。
おかげで温かく眠れて、8時頃目が覚めた。

朝もかなり寒い。一応今夏だよね?
長袖長ズボンに着替えて、首にもストールを巻いて、そして久しぶりにお化粧をして朝食を食べに行った。
サルバドールでは日焼け止めとファンデーションだけは日焼け防止に塗っていたけれど、ちゃんとお化粧するのは久しぶりだ。反省。

この宿は240年前の建物を使ってつくられていて、お値段はエコノミーホテル級に安いのだけれど、こぢんまりしていてとても趣があり気に入ってしまった。
古いのは確かに古いのだけれど、部屋も廊下もどこも絵になる。

朝食はとてもシンプルでおいしかった。
パン、フレッシュジュース、チーズ、ハム、フルーツにコーヒー。
必要なものは全て押さえてあり、変に凝らなくてもこれだけあれば十分。
チーズが素朴な味でほっこりした。

ここもアルプスの少女ハイジに出てきそうな雰囲気。

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ガイドブックを見てどこを見に行くか大まかに決めて、出かけることにした。
昨日のターミナルにも行って、オウロプレットからリオへのバスのチケットも買わなきゃいけない。

石畳の街を歩くとここは本当にブラジル?と言いたくなるような風景が広がる。
まるでヨーロッパみたい。(ヨーロッパ行ったこと無いけれど。)
緑の山々にオレンジ色の屋根を見ていると、お伽話の世界にいるよう。

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サルバドールの海も最高だったけれど、オウロプレットの山もいい。


取り合えずバスターミナルの方向へ坂をのぼっていく。
サルバドールもオリンダも旧市街はすごい坂だったけれど、ここはその中でもトップの傾斜かも。
移動距離は少ないのに息が上がってしまう自分が情けない。

のぼっている途中に教会があった。
あ、調べていたサンフランシスコ・ヂ・アシス教会だ。

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入場料を払い中へ入る。
ブラジルのミケランジェロと言われているアレイジャジーニョによる設計と外装で、細やかな細工がちりばめられており、彫刻の事など全然分からない私にも
胸に迫る美しさがある。
アレイジャジーニョの造る彫刻はとても柔らかいように見える。
展示されていた聖母マリア像の表情に見入ってしまった。
慈愛と言うのだろう。
それが彫刻からひしひしと伝わってくる。
つくることって不思議だ。
その人が遥か昔に亡くなっていてもつくったものから、その人の魂は見た人、聞いた人に伝わる。

オウロプレットに来てまずここに来られて良かった。

すぐ隣のコインブラ広場でサポナイト(石鹸石)を使ったお土産を少し見て、町の中心チラデンチス広場へ。

チラデンチス(歯医者さん)とはブラジル独立運動を唱えた為に処刑されてしまった、今ではブラジル独立の英雄と言われている人だ。
彼は歯医者さんだった為にそう呼ばれている。
とても賑やかでお土産屋さん等が軒を連ねている。

バスチケットを買わなければいけないので、通り抜けて更に坂をのぼる。
小さなターミナルに着くと、目的のバス会社のチケット売り場の人は席を外していて、30分後に戻るよう。

すぐ側のお店で1レアルのグアバジュースを買って飲みながら待つことにした。
グアバジュースはなぜかバラの香りがする。

しかしオウロプレットはどこまで行っても石畳。
オリンダ、サルバドールは旧市街の一部のみだった気がするけれど、ここはもしかしたら町の全てが石畳なのかも。

そろそろ戻ってきたかな?
再びチケット売り場へ。
週末だしリオ行きの本数は少ないので、取れなかったらどうしようかと思ったけれどあっさり手に入った。
7時間なので、そんなに良い席でなくてもいいのだけれど、バス移動も最後だし折角なのでセミレイトという割と良いクラスにした。


坂をおりて、お腹が減ってきたのでチラデンチス広場でお昼。
気軽な感じの量り売りのお店があり入ってみる。
パスタ、サラダ、豚肉の煮込み等を選び、ミネラルウォーターを注文。
食べてみるととっても美味しい!!
味付けも丁度良くて、幸せな気分になる。
伝票を見ると何と10レアル、約500円だ。
いいお店を見つけた、明日もお昼はここに来よう。
入口はアイスやパン、お菓子を売っており、コンビニのようで便利。
この間サルバドールで買ったポテトチップスRUFFLESがとてもおいしかったので、いけないと思いつつ買ってしまった。

お腹もいっぱいになったし、鉱物学博物館に向かう。
オウロプレットがあるミナスジェライス州は宝石や金の採掘で有名だ。

今は州都はベロオリゾンチだけれど、かつてはここブラジルの黄金郷と呼ばれたオウロプレットが州都だった。
もともと州知事の公邸だったこの博物館は鉱物学校の中にある。

恐竜の骨や珍しい貝殻、アンモナイトの展示もよかったけれど、この博物館のイチ押しであろう宝石の原石達の展示がおもしろい石ばかりで、自然の神秘を感じずにはいられない。
何でこんな形してるんだろうと思うが、
石も生きもので、沢山の変化を経てこの形になったんだろう。

ここも写真撮影は出来なかった。

博物館とても広く、全然見るのに2時間ほどかかってしまった。
採掘の機械や工具なども見ることが出来た。
ゴールドラッシュの時代はさぞ、すごかったんだろうなあ。



宿に一度戻って休憩。


部屋の窓からの景色も素敵だ。
オウロプレット27時間かけて来て本当によかった。


休憩していると、どうも爆竹のような音が町の色んなところから聞こえる。
この平和そうなオウロプレットで何が起こっているのだろう。
その鳴るタイミングはどうも一斉のようだ。
テレビを付けるとサッカーの試合が行われていた!
アトランチカミネイロ(ロナウジーニョがいる)というミナスのチームとサルバドールのチームの対戦だ。
1対0でミナスの方が負けている。
さっきの爆竹はサルバドールがゴールした時だったのだろう。

サルバドールに居た時にニュースでサッカーの試合のサポーター同士の激しい喧嘩を見た。
ボッコボコに殴られていた男の人が映っていて、サッカー熱のおそろしさを感じていたところだった。
何とかミナス勝ってくれ!!
するとロナウジーニョがセットプレーを決めてくれた。
ゴールが決まった瞬間、爆竹が鳴り響き喜びの声が宿の部屋の中まで聞こえてくる。
そのライブ感にテレビを見ているのにスタジアムに居るような気分になってくる。

この調子でもう一点よろしく!
ミナスが負けた後のオウロプレットの町に晩御飯を食べに出掛けるのはこわい。

しかし願い通じず、サルバドールが試合の終わる瞬間に2点連続で入れてしまった。


怒りの爆竹が鳴り響く。
車がけたたましくクラクションを鳴らしている。
ブーイングの声。

出掛けていいのかな?と一瞬真剣に悩んだが、時間がたてば落ち着くと思い少し待つことにした。
しかし爆竹は鳴りやまない。

30分して気持ち、落ち着いてきたようなので、余り遅くなるのも嫌だし出掛けた。

通りすぎる車の運転が激しい(考えすぎ?)。
爆竹が鳴り響く中チラデンチス広場に着いた。
二軒調べておいたレストランの一軒は休みのよう。
もう一軒を探したどり着き、ちょっと高級な雰囲気だけれど値段は調べておいたので入ってみた。
トゥトゥ・ア・ミネイラというミナス料理とオレンジジュースを注文した。
ライスが付いているのに、何故か給士の人がパンとピクルス、ディップ等を持ってきた。

これも付いているのか、すごいボリュームだなと思いつつ、人参のピクルスを食べるとものすごく美味しい。
人参って生で食べると独特のくせがあるけれど全くなく、口に入れるとフランボワーズのような香りが広がる。
間違いなく今まで食べたピクルスの中で一番おいしい。
そしてディップも負けていないおいしさだ。

沢山食べたいが、後のことを考えて我慢。
メインのトゥトゥ・ア・ミネイラがやってきた。
豚肉のステーキと、濃い緑のキャベツの様な野菜の炒め、鶏の皮を揚げたようなもの、豆とおからのようなもの達を給士さんが上手に取り分けてくれた。

むむむ。。
ブラジル料理すごいぞ、こんなクオリティーのものがあるんだ。
どれもしっかり味だけれど、上品な味わいで、キャベツ炒めみたいなものがクセになる。
お肉もやわらかい。
正直こんなに美味しい料理が食べられるとは思っていなかった。
後で分かったことだけれどミナス料理はブラジルの中で一番おいしいと言われているらしい。
確かにお昼も庶民的だけれど、おいしかったもんなあ。

雰囲気は高級だけれど、お値段は思ったほど高くなく、ほっと安心。


充実した一日を過ごした。
サルバドールから別世界へ来たみたいだった。

明後日は朝10時のバスで出発なので、ゆっくり町を見られるのはあと一日。
とても楽しみな気分で眠りについた。


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by balancoyuumi | 2013-12-25 10:33